【ご報告】東工大大学院を休学(退学)します

はい.

ちなみにこれは嘘です.


初めに

タイトルが紛らわしいですが,厳密には7/1付で休学に入ります.休学と言っても復学の意思はなく,2019/3/31付で退学する予定です.

ちなみに7/1は僕の誕生日でもあります.大学から「休学許可」という最高の誕生日プレゼントを頂く予定とはいえ,欲張りな人間なのでもっと誕生日プレゼントがほしいです.

ご報告は以上となります.今までありがとうございました.以下はクソなが☆駄文がひたすら続くので,お時間ある方向けです.


退学をキメた流れ

当日まで

厳密にいつからなのかは分からないけれど,研究室に所属して研究活動をしていくうちに「あ〜〜〜ひたすらにコードを書きてーーー」というお気持ちがどんどん強くなってきた.そのお気持ちプラス,後述するけどいろいろあって限界に近づいた4月中旬頃に,先生と相談して,とりあえず週2でフルタイムで働くことにした.

働くことになった会社については詳しく述べないけれど,とてもいい会社.今年の頭頃にGoに一目惚れして,Wantedlyに「Golangしゅきぃ…」という旨のことを書いていたらスカウトを頂いた会社で,遊びに行ったら結構楽しそうだったので.ほぼそのまま即入社をキメた.

それで,その会社で働いているうちに,「やっぱコードを書きたい」,「サービスを開発していきたい」という気持ちがどんどん強まってきた.

それから2,3週間が経ち,「ぼちぼち夏のインターン先探すか〜〜(あと人生相談しよ)」くらいの気持ちで,5月下旬頃の日曜に開催された逆求人に2年ぶりに参加した.いろいろな企業の方とお話しているうちに,「う〜〜ん大学院やめてもいい気がしてきた」というお気持ちになった.お気持ちになっただけで,何か行動を起こしたわけじゃないし,ただ家に帰って気持ちよく寝た😴.

当日編

多分,このエントリで一番意味がわからない部分になると思うけど,朝起きて,ベッドの中でまず1番に考えたのが「よし,退学しよう!」だった.これはマジで今でも謎.正直自分でもなんでその瞬間にそう思ったのかよく覚えてない.けど,頭の中は気持ち良いくらいに「退学」の2文字だけでいっぱいだった.

謎に退学の決意はしたけれど,その日は1限から授業があり,一旦はその授業にも出るつもりで,プリパラを観て飯を食って服を着て家を出た.

そしたら,その日はなんか知らんけどめっっっっちゃいい天気で,ものっすごく清々しい気分になった.

ものっすごく清々しい気分になり,そして冷静になった.

もう退学するし,授業出る意味なくね???

というわけで,1限の授業に出ようとしてたその足で学生課的なところへ行き,休学・退学についてお金面のこととかいろいろ聞きに行った.どうやら東工大は,授業料は月割で帰ってくるらしい.なので,仮に7月からの休学になった場合,収める授業料は4~6月分だけで,残りは全て返還請求ができるらしい.神かよ.

学生課に行った後は,親にメールして,最後に先生にメールした.この行動力褒めてほしい.マジで.

事後

月曜日はそんな感じで,退学を決意して諸々の調査と連絡をして終わった.

火曜日,前前前職くらいのチームの人と飲みに行った.僕が尊敬してやまないサーバサイド担当だった某氏は某氏で爆弾を披露してたのでウケた.めっちゃウケた.そんでしこたま飲んだ日本酒はうまかった.ちなみにこの日はベロベロになってタクシーで帰り,そして鼻からほっけがでてきた.

水曜日,2日酔でめんどいので12時くらいまで寝た.起きて,大学をさぼり『レディ・プレーヤー1』を観に行った.研究室をサボって観たレディ・プレーヤー1は最高におもしろかった.その後,白金台の某社に遊びに行って,この日もしこたま日本酒を飲んだ.こいつ飲んでばっかだな.

木曜日,先生と改めて相談.めちゃくちゃ理解のある先生で,「君の好きなことを存分にやりなさい.共同研究先との調整とかは教員の仕事なので,君は気にする必要はない」という旨のお言葉を賜った.理解のある先生で本当に本当に良かった.

退学決意後はだいたいこんな感じ.5月の最後の週くらいから研究室には行っていない.出社して,思う存分コードを書いている.


退学してどうするのか

今いる会社で生活費を稼ぎながら,2019年4月新卒として社会人になることを目指す.というか,今日この時点で既に2社ほどからオファーを頂いているので,†大学院中退無職男性†にはならずに済みそう.良かった良かった.

履歴書が必要な会社があったので,履歴書を作ったのだけれど,学歴欄がジワジワきた

結構ウケたので,ガンガン「退学予定」って書いていこうな💪


なぜ退学するのか

ここから怒涛の駄文が始まります.お時間のない方はプレゼントだけ購入して,早々にTwitterに戻ることをおすすめします.

さて,いくら朝起きて一番に「退学すっか」となり,勢いで退学を決意したとはいっても,諸々の(後付けな)理由はある.「もっとコードを書きて〜〜〜〜」というお気持ち以外にも諸々,諸々ある.

「やりたくないこと」には時間を1秒も使いたくない

僕はかなり面倒くさい人間で,自分が「やりたくないなぁ」と思ったことには本当に1秒も時間を使いたくない.本当にイライラするし,自分のやりたいことができない状況っていうのは最高にフラストレーションが溜まる.

1年間弱程,研究室に所属して研究をやってみた結果,自分にとって研究活動は,この「やりたくないなぁ」と思う時間が結構あった.僕の所属していた研究室は共同研究が盛んなのだが,学位論文テーマとは別に,よくわからないプロジェクトにアサインされて,よくわからない研究(無賃)をしたり,よくわからない作業(無賃)をしたりしていた.

他の研究室もこんな感じなのかは正直わからない.仮に,「いやいや,それが研究ってもんだよ」って言われたら,だとしたら研究というものは,自分とは最高に相性の悪いもので,心身を消耗するものなんだなっていう理解をするしかない.そんな感じ

この「(無賃)」というのも結構大きな要因だったりする.自分は,今までいろんな企業でインターンをして,「発展途上だけれども,何らかの自分の価値を提供すると,お金という報酬がもらえる」,または「好きなことをしているとお金がもらえる」という環境に慣れ過ぎてしまっていたため,ただでさえやりたくないことなのに,その上1円も給料が発生しないというのはわりと常に疑問だった.これは単に,僕の歩んできた人生の問題で,人生観の問題だと思う.

「じゃあやりたいことは何なの?」と言われると,何度か書いている通り「コードを書くこと」が自分のやりたいことである.なので,研究活動中,提案手法をコードに落とし込んだり,実データの前処理をいい感じにするエモいコードを書いている瞬間は最っ高に楽しかったし,生き生きとしていたと思う.

そんな感じで,自分は「やりたくないこと」には時間を1秒も使いたくないし,「やりたいこと」にはとことん時間を費やしたい.ほとんどの人が当たり前にそうだと思うけれど,自分の場合「やりたくないこと」に対する負の感情がかなり高いが故のお気持ちっす.

「やってみなくちゃわからない,わからないならやってみよう」

キラッとプリチャンを観ていると,萌黄えもというポジティヴモンスター(褒めている)が度々発言するのが,この「やってみなくちゃわからない,わからないならやってみよう」という格言(?)である.この格言は結構核心を突いていて,園児の僕が大好きな格言の中の一つだったりする.

僕にとって「やってみなくちゃわからない」ことは,「自分は技術力という点でどこまでやれるんだろう」ということである.僕は基本的にインターンなどはiOSでやっていて,Webフロントやサーバサイドのちゃんとした業務経験はほぼなかった.そんなときに出会ったのがGoである.

Goは本当に良い言語で,みるみるハマっていった.前述した通り,「Goしゅき〜〜」という旨をWantedlyに書いていたら,今いる会社にサーバサイドエンジニアとしてスカウトを頂いた.僕は今までサーバサイドの業務経験はほぼ皆無だったし,どこまでやれるかわからなかった.

わからないなら,やってみよう

というわけで,社員方の雰囲気が良かったのもあり,ほぼ即入社をキメた.先生と相談して,しばらくは週2フルタイムで働いていたけど,フルタイムとはいえ週2では任せてもらえるタスク諸々,限界がある.

自分はどこまでやれるんだろう.仮に週5フルタイムとかでやってみたら,どこまでのことがやれるんだろう.わからない.やってみなくちゃわからない,わからないならやってみよう.

そういう気持ちもあって,週5フルタイムで働きたい欲も高まり,退学意欲は増していった.

研究室という組織

研究室のことを度々書いているが,人間関係的な問題は一切ないと断言できる.先生はもちろん,先輩方,同期は本当に良い方ばかりで,いっしょにいて楽しかったし,尊敬できるほど優秀な方ばかりだった.

ただ,「いっしょにいて楽しい」という感情と,「その組織に属していたいか」という感情は別である.

組織として研究室を見たときに,あまり自分に合っていなかったのかなぁと思う.念の為言っておくと,ディスってるわけではないし,ディスる意図もない.単に自分が求める組織と,実際に所属していた組織にギャップがあった,というよくある類の話である.

まず,人員の構成というか,階層が微妙だった.新しめの研究室ということもあり,長年いらっしゃるドクターの方とか,助教の方がいらっしゃったわけではないので,先生を1,学生を多としたときの1対多の構造になっていた.そのため,意思決定は基本的に「1」である先生を通してほぼ全て行われる.

だいたいはこれでもあまり問題がないのだが,致命的だったのがPRのレビューである.学生から上がってくるPRのレビュワーには基本的に先生も必ず入れる感じになっているのだが,そうするともちろん先生のレビュー待ちという状況が大量に発生する.先生という職業はとても忙しく,学生の指導だけをしていればいいわけではもちろんないし,本当に大量の仕事を抱えていることは重々承知している.

ただ,こういった状況では,PRが1ヶ月mergeされないということはよくあり,「ガンガンコード書きたいっす!」な自分にとってはかなりモチベーション低下に繋がった.結局,featureブランチをものすごく長くしていって,レビューが通った体でコーディングを続けないと次に進めない.

あとは,これも「そういうもんだよ」と言われたらそれまでなのだが,いわゆる「言葉による指導」のやり方が微妙だったなぁと思う.人間というものは,自分でなくても,他人が怒られているのを聞くと,生産性が著しく低下する生き物である.確か研究結果としても報告されていた気がするけど,めんどいし探さないや.

研究室内で他人が怒られているのを聞くと,自分の生産性は低下するし,なんならコミュニケーションツール上で怒られているのを見ても生産性は低下する.使用しているコミュニケーションツールが「全てのpostを常にブロードキャスト通知!!!」なスーパーツールだったこともあり,他人が怒られているのが延々とpush通知で届く感じである.これは正直やばいなと思った.

こういう諸々が積み重なって,この「組織」に属しているのは自分にとって微妙だな〜〜〜というお気持ちが募っていった.

そういうわけで退学をキメた

そういうわけで退学をキメたんだと思う.思います.以上.


大学行くのをやめて今どうなの

人生がめちゃくちゃに楽しい.好きなだけコードを書いていられるし,好きなだけコードを書いているとお金が入ってきて,好きなものを買える.なんだこれは,楽しすぎる.

研究室に行っていた頃の感情はこんな感じだけど

最近の感情はこんな感じ.

本当に本当に人生が楽しい.社内でコードを書くのに飽きたらカッフェに入ったり,Yahoo! LODGEで書いたりしている.これが人生だ…!


終わりに

みなさんKyashという送金・電子決済ができるサービスをご存知でしょうか?非常に簡単に初められるのでぜひインストールしましょう.ささいながら,僕のQRコードをこちらに記載しておきますので,何卒🙏

😇😇😇😇😇

kage

A student at Tokyo Institute of Technology. Programmer.

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